トクホのお茶でどのくらいやせる?効果を比較|管理栄養士執筆

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トクホ飲料(お茶)

体脂肪が気になる人に、という広告などの影響で、トクホ飲料をダイエットに取り入れる人も多いはず。
トクホのお茶を飲むことで具体的にどれくらいのダイエット効果が得られるのでしょうか?

実際にトクホとして販売されている3種類の研究結果を比較してみました。

トクホのお茶のダイエット効果はどのくらい?根拠はある?

トクホは信頼性でダイエットサプリを上回る

ダイエット効果をうたう食品は多くありますが、そのほとんどは科学的な根拠が存在しないものです。

その一方でトクホは科学的根拠を消費者庁に認められたものであり、有効性や安全性について「国のお墨付き」があるもの、という点で違いがあります。

トクホの科学的根拠の信頼性と取り入れる前のチェックポイントについて詳しく解説した記事はこちら

→トクホの効果はどこまで?機能性の読みかた

トクホのお茶の効果を詳しく見てみよう

ダイエットに関連する「トクホのお茶」では、関連成分として茶カテキン、ケルセチン配糖体、ウーロン茶重合ポリフェノールといった成分を含むものが知られています。

■茶カテキン

カテキンは緑茶などに含まれるポリフェノールの一種で、苦みや渋みのもととなります。
カテキンを含んだトクホとしては「ヘルシア」シリーズが有名です。

■ケルセチン配糖体

ケルセチンもカテキンと同様にポリフェノールの一種で、玉ねぎなどに含まれています。
ケルセチン配糖体の含まれるトクホとしては「特茶」などが有名ですね。

■ウーロン茶重合ポリフェノール

ウーロン茶重合ポリフェノールは、ウーロン茶の製造過程で作られるポリフェノールの一種です。
ウーロン茶重合ポリフェノールを含むトクホは「黒烏龍茶」が有名です。

トクホの効果をまとめてみました

これらの成分を含むトクホには、どのくらいダイエット効果があるのでしょうか?
トクホの効果を考えるときにチェックしたいポイントを、「だれが」「何をどうすれば」「何と比べて」「どうなったか」に分けてみていきましょう。

「何と比べて」はトクホを飲まなかった場合と比較したものですので、
「だれが(対象者)」に自分が当てはまり、
「何をどうすれば(方法)」が実施できそうなもので、
「どうなったか(結果)」に満足できそうであれば、ダイエットに取り入れる利点がありそうですね。

成分名 茶カテキン ケルセチン配糖体 ウーロン茶重合ポリフェノール
主な
トクホ商品
ヘルシア緑茶 特茶 黒烏龍茶
許可表示
(一部)
体脂肪が気になる方に 体脂肪が気になる方に 脂肪の多い食事を摂りがちな方、血中中性脂肪が高めの方、体脂肪が気になる方の食生活改善に
誰が
(対象者)
BMI24~30の健康男性、閉経後の健康女性 BMI25以上30未満で20歳~65歳の男女 BMI25以上30未満で成人の男女
どうすれば
(摂取方法)
1日1本、12週間摂取 1日1本、12週間摂取 食事の際に、1回1本、1日2本、16週間摂取
どうなったか
(結果)
腹部内臓脂肪面積-9.0㎠、腹部全脂肪面積-24.5㎠、BMI-0.5、体重-1.3㎏

全脂肪面積対照群比-10㎠(変化量は-5㎠)、内臓脂肪面積の減少

 腹部全脂肪面積-11.32㎠

※横スクロールで表全体の確認が可能です。

トクホのお茶、どれがいちばんダイエット効果が高い?

3つの成分すべてで効果が報告されている腹部全脂肪面積の減少の度合いで比較すると、効果の大きいものから茶カテキン>ケルセチン配糖体>ウーロン茶重合ポリフェノールとなります。

補足:腹部全脂肪面積=皮下脂肪面積+内臓脂肪面積。
いわゆる「メタボ」の基準は内臓脂肪面積で100㎠以上。
腹部全脂肪面積の減少量が認められていても、メタボで問題とされる内臓脂肪の減少率はより少なくなることが予想されます。

また、体重の減少が認められているのは「茶カテキン」のみ。
しかし、対象者がやや限定的(女性は閉経後の人のみだった)ため、注意が必要そうです。

トクホのお茶でやせるといえばやせる、けど…

茶葉

トクホだけでやせようとするのは限界がある

いずれのトクホ商品も体脂肪を減らす効果が認められていました。…が、

・BMI25~30が対象になっている場合が多く、誰にでも効果があるとは言えない

・最低でも1日1本、12週間の継続が前提(多いものは1日2本16週間)

・体重の減少はないものもある

というネックもあるため、
「ごく限られた条件のもとで限られた範囲の効果がある」
という結論になりそうです。

トクホは薬ではないことがポイント

トクホは「健康食品」といわれるジャンルの中では最も安全性や有効性が確認されているものといえます。
そんなトクホでも、「飲むだけ」でのダイエット効果というのは極めて限定的です。

まとめ:トクホからほかのダイエットにもつなげたい

トクホ飲料は飲むだけ無駄、というわけではありませんが、ダイエットの成功のためには、基本となる食事の管理、身体活動の確保が最重要なものだと考えます。

トクホ飲料を飲むだけでは思ったような効果は得られないと考えるのが自然ですし、もちろんトクホ飲料を飲んでいるからといって食べたものが帳消しになるわけではありません。

トクホはダイエット中の取り組みのひとつとして、普段の生活全体を見直していきたいですね。

食事や運動によるダイエット方法を詳しく解説した記事はこちら

→健康的に食事でダイエットするには?イマカラの基本的な考え方③

→運動でダイエットするには?イマカラの基本的な考え方④

参考文献

消費者庁:「健康や栄養に関する表示の制度について」

国立研究開発法人 医薬基盤・健康・栄養研究所:「健康食品」の安全性・有効性情報(特定保健用食品について)

花王株式会社:「茶カテキンの効果に関するご質問」

サントリー食品インターナショナル株式会社:「特茶の秘密」

サントリー食品インターナショナル株式会社:「黒烏龍茶とは?」

平井 しおり管理栄養士
平井 しおり管理栄養士

2013年に管理栄養士資格取得後、保育施設に勤務、栄養相談などに従事。

現在は「イマカラ」にて、栄養とダイエットに関する科学的根拠に基づいた情報を発信しています。