2019.04.19

1人暮らしの味方!カット野菜で手軽に栄養価アップ&ヘルシーに

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カット野菜

1人暮らしをしている人にとって、料理をする時間はなかなか取れないもの。
外食ばかりでは食費がかかりすぎるし、家で用意しやすいのは便利なお惣菜やレトルト、インスタントになりやすいですよね。

外食やインスタント食品は手軽ではあるものの、野菜が少なくなりがちなのが弱点です。
野菜が少ない分、エネルギー(カロリー)が高くても量が少なくて食べ応えがなく、ついつい余分に食べ過ぎてしまうことも。

カット野菜はいつもの食事に簡単に野菜を取り入れることができ、栄養バランス向上とボリュームアップが期待できます。
自炊はあまりできないという人も、まずはカット野菜から、食生活に野菜を取り入れてみませんか?

カット野菜とは

キャベツやにんじんなど、カットされた状態で袋詰めされて販売されている生野菜をカット野菜と言います。

1種類の野菜を詰めたものから、炒め物用、煮物用に複数の野菜が入ったものまで、さまざまな商品があります。

丸ごとの生野菜を洗って切る手間が省けるため、すぐに料理に使えます。

千切りキャベツやサラダ用カット野菜などは、袋から出してそのままお皿に乗せれば食べられるのが魅力です。

安全性は家庭調理以上。カット野菜の製造工程

工場で洗浄・加工される

カット野菜の製造工程はそのメーカーや取り扱う野菜によっても違いがありますが、作業工程を公開しているいくつかのメーカーの情報をまとめると、おおむね以下のような流れになるようです。

1. 下処理…商品に適さない部分を取り除きます。ここで洗浄・殺菌を行う場合もあります。

2. カット…多くはスライサーなどの機械を使用し千切りなど商品の形にカットされます。

3. 洗浄(殺菌)…雑菌の繁殖防止のため、電解次亜水(でんかいじあすい)などの殺菌水を用いて洗浄と消毒を行い、水で再び洗浄します。

4. 脱水…野菜の表面に水分が残っていると雑菌の繁殖や劣化につながるため、水分をしっかりとります。

5. 袋詰め…袋詰めされ、店頭の売り場まで冷蔵されて輸送されます。

殺菌水って安全なの?

家庭で生野菜を扱うときとの違いは、殺菌水を使っている点と言えるでしょう。
ネット上にはこの殺菌水による殺菌工程を危険視する声もありますが、人体には影響のない使用方法で取り扱われているため、カット野菜が人体にとって危険ということはありません。

保存性という点では殺菌水に加え、カットに使われるスライサーなどの切れ味や、包装時の脱気、輸送・保管時の低温の維持が役立っていると考えられます。

カット野菜の栄養はないって本当?

野菜の栄養的価値とは

野菜を食べることの栄養学的な意義はビタミン・ミネラル・食物繊維が取れること。

また、ダイエットの観点では、水分が多くエネルギー(カロリー)が低いため、食事のエネルギー(カロリー)を上げずにボリュームを上げてくれることが魅力だと考えています。

カット野菜には栄養がない?

一方で、「カット野菜は栄養が抜けてしまっているから食べても意味がない」と言われることがあります。

事実、カット野菜は家庭での調理と違い、カットしてから洗浄を行うため、家庭での調理よりもよりも水に触れている断面が多いといえます。
そのため、家庭での調理に比較して水溶性の栄養素が抜けやすいということがあります。

カット野菜の製造工程

家庭での洗浄と栄養素はほとんど変わらない

ただし、栄養素がすべて抜けてしまっているわけではありません。
大手メーカーが行った調査では、カット野菜でも家庭での水洗いをした野菜でも、どちらの条件でもほとんどの栄養成分で80~90%が残っていたそうです。

私たちが心配するほどには、栄養素は抜けていないといえそうですね。

上手に活用して野菜を食べる習慣を

新鮮な丸ごとの野菜を使う直前に切って使うのに越したことはありませんが、忙しい毎日を送っている人にはなかなか難しいことです。

そんな時に、野菜を食べることをあきらめるのではなく、カット野菜を活用して、無理なく食事に野菜を取り入れることが、健康的な食生活を送ることにつながるのではないでしょうか。

カット野菜の味は生野菜とどう違う?

カット野菜の味の変化

調理の手間が省けるカット野菜。
味に関しては、用途によって違いが出そうです。

雑菌の繁殖を防ぐために水けをきっているためか、サラダ用のカット野菜はぱさぱさした食感になりやすく、生野菜にと比べると味は落ちやすいようです。

対して、炒め物や煮物用のカット野菜は調理によって水分や油分が補われるので、あまり違いは気にならないことが多いそう。
好みに合わせて使い分けるといいですね!

カット野菜の使いやすさは生野菜とどう違う?

野菜を切る手間が省けて便利なカット野菜。
使いやすさをいくつかの項目ごとに見ていきましょう。

調理の手間を大幅にカット!

サラダ用カット野菜はそのままお皿にのせて食べられます。
ぱさぱさした食感が気になる方は、さっと洗って水けを軽くとるか、電子レンジで軽く加熱することでしっとりさせることができます。

炒め物用や煮物用のカット野菜は切らずにそのまま調理をすることができます。
そのままでは食べられませんが、調理後の食感は丸ごとの野菜を調理した場合とほとんど変わらないようです。

保存性は丸ごとの野菜には劣る

洗浄・殺菌されているとはいえ、丸ごとの野菜ほどは日持ちしません。

冷蔵庫内で保存していても消費期限は最大でも4日程度。
買い置きには適していないので、買ったらなるべく早く食べるのがよいでしょう。

価格は割高、使い切れないよりは経済的

カット野菜は丸ごとの野菜と比べると割高なものが多いです。

とはいえ、一人暮らしなどではたくさんの種類の野菜をとろうとすると、使い切れずに余る可能性が高いといえます。
丸ごとの野菜を購入して使い切れなくなってしまうよりカット野菜を活用したほうが経済的ですね。

価格変動が少ないので、野菜が高騰していてもほとんど影響がないのもうれしいポイントです。

スーパーやコンビニでも購入可能

スーパーなどのほか、コンビニにも袋入りのものが購入できます。

コンビニでパックサラダを買って家で食べるのであれば、カット野菜をお皿にあけて食べるほうが経済的ともいえそうです。

カット野菜を上手に活用するポイント

カット野菜を活用

調理の手間が省けて便利なカット野菜ですが、弱点もあるので使い方が重要です。
ここまで紹介した中で、カット野菜を有効活用するためのポイントをまとめました。

野菜を使い切れない人におすすめ

カット野菜は少量ずつ包装されているので、1人暮らしなど、丸ごとの野菜を買っても使い切れない人にとって便利な商品です。
量に対しての値段はやや割高ですが、使い切りサイズなので出費自体は少なく済む場合もあります。

加熱用は簡単な調理ならできるという人向き

カット野菜には生食用と加熱調理用がありますが、加熱調理用はフライパンや鍋を使った調理作業が必要になります。
電子レンジ調理までが限界、という人には冷凍野菜という選択肢もあります。

→冷凍野菜で手軽に栄養バランスをととのえよう!

日持ちはしないので買ったらすぐ食べる

カット野菜は丸ごとの野菜に比べて日持ちがしないため、製造後3~4日の消費期限内に食べきる必要があります。

また、開封済みのものは消費期限よりも早く痛む可能性もあります。
買い置きには向いていないので、できれば買った日に食べきるのがいいですね。

カット野菜を活用したアレンジメニュー例

カット野菜を活用したメニューを紹介します。
カット野菜を使うので包丁やまな板は不使用、洗い物も少なく済みますよ!

炒め物用カット野菜とインスタントラーメン

カット野菜ラーメン

【材料】1人分

インスタントラーメン 1食
炒め物用カット野菜 1/2袋(100~150g)

※横スクロールで表全体の確認が可能です。

カット野菜ラーメン・材料

【作り方】
1. 鍋にラーメンの規定の量の水を入れて沸騰させる。
2. 鍋にカット野菜、麺を入れ、規定通りにゆでる。
3. ラーメンに添付された調味料を加え、器に盛る。

ほとんど手間もエネルギーも増えずにボリュームアップができます。
インスタントラーメンも野菜たっぷりで罪悪感なしですね!

千切りキャベツでお好み焼き

千切りキャベツお好み焼き

【材料】1枚分

千切りキャベツ 1袋(120~150g)
小麦粉 50g
1個
60ml
豚肉やシーフードミックス 70gくらい
サラダ油 大さじ1/2
お好み焼き用ソース お好みで
マヨネーズ お好みで

※横スクロールで表全体の確認が可能です。

【作り方】
1. ボウルに卵、水、小麦粉を入れて混ぜる。
2. 千切りキャベツを加えてさっくり混ぜる。(豚肉以外の具はここで加える)
3. フライパンに油をひいて加熱し、生地を流し入れて焼く。豚肉があれば上に乗せ、蓋をする。
4. 裏面がきつね色になったらひっくり返し、蓋をしてもう片面も焼く。
5. 中まで火が通ったら皿に盛り、ソース、マヨネーズをかける。

混ぜるだけでキャベツたっぷりのお好み焼きが簡単に作れます。
千切りキャベツ用のお好み焼き粉も売っているので、それを活用するのもありですね!

便利なものは上手に活用しよう

忙しい人や自炊初心者の人にもおすすめなカット野菜。
手軽にできる範囲から、野菜を食べる習慣をつけてみませんか?

参考文献

サラダクラブ:「製造工程・品質」

ママ食材有限会社:「カット野菜加工工程」

株式会社アスカット:「カット工程」

太田 英明,菅原 渉.カット野菜の品質保持研究の現状 調理科学Vo1,19No.4(1986)