トマトの成分やカロリーはダイエットに効果的?|管理栄養士執筆

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トマト

ダイエットや美容の話題に上げられることも多いトマトですが、ダイエットには効果的なのでしょうか?
トマトの効果的な取り入れ方と、噂のダイエット方法の効果について解説します。

取り入れやすい低カロリー食材としての活用が◎

トマトサラダ

ダイエットの原則は摂取エネルギーを消費エネルギーよりも少なくすることです。

体脂肪を減らすためのダイエットとカロリーについて詳しく解説した記事はこちら
→体脂肪を減らす正しいダイエットとは?

トマトが持つダイエット効果は様々なものが話題になりますが、最も期待できる効果は
「トマトはカロリーの低い食材である」という点です。

トマトのエネルギーは1個150gあたり29kcal。*1)

同じ重さのごはん(252kcal/150g)*1)やサラダチキン(150kcal前後/150g)*2)と比較しても、摂取エネルギーがかなり低く抑えられる食材です。
*1)日本食品標準成分表2015年版(七訂)
*2)ダイエットにはサラダチキンだけでいい?賢い活用方法を紹介

活用法:トマトをおかずに取り入れて食事の満足感アップ

トマトの代わりに何かを減らしてカロリーオフ

トマトそのものに特別な「やせる効果」があるわけではないため、いつもの食事にトマトをプラス、という方法は正しくありません。

食事の中でおかずを一部トマトサラダに置き換えるなどすれば、その分のエネルギー(カロリー)オフが期待できます。
食前に食べてそのあとの食事を少なく抑える、という方法も有効ですね。

たとえば、コンビニのポテトサラダ(176kcal/1パック120g)→カットトマト(29kcal/1個)に置き換えると、150kcalをカットすることができます。

トマト活用でカロリーオフ

トマトジュースやトマト料理でもOK?

トマトの利点は食べ応えのわりにエネルギーが低いこと。

いつもの飲み物をトマトジュースに替えたり、ランチのメニューをクリーム系からトマト系に替えてみたりすることで、摂取エネルギーが低くなれば意味がありそうです。

しかし、ゼロカロリーのお茶をトマトジュースに変えた場合はかえって摂取エネルギーが増えてしまいますし、
トマト料理もレシピによってはかなりカロリーが高いものもあるため、摂取エネルギーに注意して取り入れるのがいいでしょう。

あくまでもダイエットの主体は「トマトを食べること」ではなく「摂取エネルギーを減らすこと」であることを忘れないようにしましょう!

噂のトマトダイエットの効果はある?

夜トマトダイエット

トマトに含まれる色素成分「リコピン」を夜に摂取することで、代謝を上げて(=カロリー消費を増やして)ダイエットにつなげるという方法です。

夕食にトマトを取り入れることで、上述のような摂取エネルギーを減らす効果が得られればダイエット効果はあり、と言えそうです。
しかし、トマトの成分であるリコピンが代謝を上げる・消費エネルギーを増やすという話には根拠がなく、その効果は期待できません。

リコピン含有をアピールするトマトのダイエットサプリは効果なし

リコピンなどのトマト由来の成分が含まれていることでダイエット効果をにおわせて販売されているダイエットサプリやダイエット食品が存在します。

その製品にリコピンがどれだけ入っていても、そもそもリコピンにダイエット効果はないため、そのようなサプリやダイエット食品にダイエット効果はありません。

かつてトマトの成分を含んだサプリメントが、根拠がないにもかかわらず飲むだけで痩せる効果があるかのように表示し、消費者庁から措置命令を受けています。

トマト製品を飲むだけ、食べるだけで痩せる効果は期待できないことを知っておきましょう。

まとめ:取り入れやすいトマトを活用しよう

トマトはダイエットに活用できますが、特別な機能性よりも「カロリーが低いこと」がメインです。
トマトを食べているからほかのものは何をどれだけ食べてもいい、といったものではありません。
確実なダイエットのためには食事の管理と適度な運動を行ったうえでトマトを活用するのがよいのではないでしょうか。

参考文献

文部科学省:「食品成分データベース:日本食品標準成分表2015年版(七訂)」

国立研究開発法人 医薬基盤・健康・栄養研究所:「健康食品」の安全性・有効性情報(トマト・リコピンについて)

消費者庁:「株式会社コマースゲートに対する景品表示法に基づく措置命令について」

平井 しおり管理栄養士
平井 しおり管理栄養士

2013年に管理栄養士資格取得後、保育施設に勤務、栄養相談などに従事。

現在は「イマカラ」にて、栄養とダイエットに関する科学的根拠に基づいた情報を発信しています。