2019.05.17

口内炎の原因は?ビタミン豊富な食べ物で口内炎をいたわろう

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口内炎を食べ物で治したい

口の中にいつの間にかできている口内炎、とても嫌ですよね。
食事や歯磨きもつらく、ストレスはたまる一方。
そんな口内炎のときに体をいたわり、治るのを手助けする食事のポイントを解説します。

口内炎の種類と原因

口内炎には患部の状態と原因によっていくつかに分類することができます。

アフタ性口内炎

赤く縁どられた白い潰瘍が頬や唇の内側・歯茎・舌などにできます。
一般的に最も多くみられるもので、様々な要因が原因となっていると考えられています。

カタル性口内炎

薬品や熱いもの・固いものによる口の中への刺激が原因となり、粘膜が赤くはれたり水疱ができたりする口内炎です。

ウイルス性口内炎

ヘルペスウイルスやカンジダ菌、その他のウイルスの感染によって口内炎が起こることもあります。口腔内の粘膜に小さな水疱が複数できる場合が多くみられます。

その他の口内炎

上記以外にも、喫煙によっておこるニコチン性口内炎や、食べ物や薬、金属などに対するアレルギーによって口内炎が起こることがあります。

最も多いアフタ性口内炎の原因

このように、口内炎の種類にはいくつかありますが、最も多くみられるものはアフタ性口内炎です。
この口内炎ができる原因ははっきりとはわかっていませんが、

・口の中をかんでしまったことによる傷

・栄養バランスが崩れている

・ストレスや疲労・睡眠不足によって粘膜のバリア機能が弱っている

・ホルモンバランスが乱れている

などが考えられている原因です。

また、このような原因以外にも、ベーチェット病などの病気の症状として口内炎があらわれる場合もあります。
なかなか治らない場合や範囲が広い場合などは医療機関での受診をおすすめします。

口内炎の原因は食生活にもあるかも

アフタ性口内炎の原因ははっきりとはわかっていませんが、食事も大きな要因の一つといえます。
ここ最近の食生活は口内炎になりやすいものではなかったでしょうか?

辛いもの・熱いもの・固いものをよく食べる

辛いもの、熱いもの、固いものは口の粘膜への刺激になります。
健康な時は問題ありませんが、粘膜が弱っているときには口内炎の原因の一つにもなります。

野菜や赤身の肉類はあまり食べない

野菜類や赤身の肉には、皮膚や粘膜を健康に保つビタミンA、ビタミンB群、ビタミンCが多く含まれています。
食事内容が偏り、このようなビタミンが足りなくなると口内炎が起こりやすくなるといえます。

アルコールをよく飲む

アルコールはさまざまな栄養素の吸収を低下させることがわかっており、特にビタミンの吸収を大きく低下させます。
吸収率が下がるうえ、いつもより多くの量のビタミンを必要とするため、さらにビタミン不足の状態になりやすくなります。

食後の歯磨きはあまりしない

口の中にできた小さな傷に細菌が繁殖すると口内炎ができてしまいます。
こまめに歯磨きを行い、口の中をきれいに保っていると口内炎はできにくいのですが、歯磨きなどを怠ると口の中は細菌が増えやすい環境になってしまいます。

口内炎を長引かせないための栄養素・食べ物

原因はさまざまあれど、できてしまったのであればなるべく長引かせずに治したいですよね。
口内炎に有効な医薬品も多数ありますが、ここでは口内炎を治す手助けになる栄養素と食べ物を紹介します。

ビタミンA

粘膜を健康な状態に保ち、細菌などの繁殖を防ぎます。
レバーやうなぎ、にんじんやほうれん草などの緑黄色野菜に多く含まれています。

ビタミンB群

ビタミンB群は食事からの栄養素を体内で利用するのに必要で、特にビタミンB2やビタミンB6は不足すると皮膚や粘膜に異常を生じる原因になります。
ビタミンB2はレバー、アーモンド、納豆に多く、ビタミンB6はにんにく、マグロ赤身、豚肉赤身、鶏むね肉に多く含まれています。

ビタミンC

傷を修復し免疫を高める働きを持ち、ストレスが多い状況では必要量が増えてしまいます。
キウイフルーツや柑橘類などの果物や、パプリカやブロッコリーなどの緑黄色野菜に多く含まれています。

特別な食品をとるよりも、バランスのとれた食事が◎

ある程度ととのった食生活であれば、紹介したビタミンが不足するということはあまりありません。

何かに偏った食事を避け、いろいろな食品をまんべんなくとるようにするのがいいでしょう。

口内炎の時の食事・生活のポイント

口内炎が痛まない食事を作る

口内炎の時は患部が痛んで食事もとりにくくなりますね。
上記のような栄養素を補給していても、食事の内容によっては口内炎を長引かせてしまうことも。
そうならないためのポイントを紹介します。

刺激のある食材は避け、口の粘膜にやさしい食事をとる

濃い塩味や酸味・辛味は皮膚の粘膜に対して刺激になります。
また、熱いものや固いものは粘膜に傷をつけることになりますので、なるべく避けましょう。

薄味を心がけ、食材は細かめに、柔らかく煮てからとろみをつけると粘膜にやさしい食事になり、痛みも感じにくくなります。
人肌程度の温度に冷ますとさらに良いでしょう。

アルコール・喫煙は避ける

アルコールや喫煙はビタミン類を消費・排出するため、粘膜の修復を妨げてしまいます。
口内炎が治るまでは飲酒や喫煙はなるべく少なめに抑えるようにしましょう。

食後の口腔ケアをしっかり行う

食後に歯磨きなどの口腔ケアをしっかり行うことで、細菌の増殖を抑えられます。
うがいや歯間ブラシ、マウスウォッシュなどを併用するのも効果的です。
患部を傷つけないように行いましょう。

規則正しい生活を心がける

不規則な生活で体に疲れがたまると口内炎ができやすくなります。
夜はしっかり睡眠をとり、体を休めましょう。

コンビニで揃える口内炎にやさしいメニュー

ただでさえ口内炎でストレスがあるのに、忙しいときは料理なんてしていられませんよね。

なるべくなら、手軽に買えるもので何とかしたい…。
そんな時に便利なのはやはりコンビニ。

コンビニで買えるもので口内炎の時にぴったりの食事を用意しましょう。
コンビニでは炭水化物と脂質ばかりになってしまうお弁当よりも、単品のおかずを複数組み合わせるのがおすすめです。

茶わん蒸し

やわらかい食感で味も強くない茶わん蒸しは口内炎に刺激を与えにくくおすすめ。
皮膚や粘膜の細胞のもとになるタンパク質も取れるのがうれしい点です。

カットフルーツ

皮をむく必要がなく、手軽にビタミンCを補給できます。
酸味が強いものは痛みがあるときには無理して食べる必要はありません。

緑黄色野菜を使ったサラダ

ブロッコリーやカボチャを使ったサラダはビタミンCやビタミンAが手軽に取れておすすめ。
かぼちゃサラダは滑らかな食感で刺激を与えにくいところもうれしいですね。

納豆巻き

タンパク質とビタミンB2を一緒にとれるところが利点です。
お醤油は刺激になるのであまりつけすぎには注意しましょう!

ビタミン強化ドリンク

もっとも手っ取り早いのはビタミンの強化された飲料。
ビタミンB(リボフラビン)やビタミンB(ピリドキシン)が強化されている旨の表示があればよりよいでしょう。

ただし、飲料だけで十分な量のビタミンが摂取できるとは限らないため、しっかりと食事をとったうえで飲料を併用しましょう。

簡単レシピで口内炎撃退メニュー

自分で調理ができるのであれば、口内炎にやさしい食材や調理法が自由に選べるためより症状に合ったものが食べられます。
今回は口内炎に刺激を与えにくく、また、粘膜の自然治癒を助ける栄養素の入ったメニューを紹介します。

緑黄色野菜たっぷりのかぼちゃシチュー

かぼちゃシチュー

【材料】2人分

かぼちゃ 1/4個(種と皮をとって150g)
ブロッコリー 1/2株(小房に分けて100g)
たまねぎ 1/2個(100g)
しめじ ひとパック(100g)
豚もも肉 150g
バター 20g
小さじ1/4(1.5g)
こしょう 少々(2~3振り)
小麦粉 大さじ2(18g)
50ml
牛乳 300ml
顆粒コンソメ 小さじ1

※横スクロールで表全体の確認が可能です。

【作り方】
1. かぼちゃは皮と種を取って一口大に切り、耐熱ボウルに入れてラップをして電子レンジ600wで5分加熱する。
2. ブロッコリーは小房に分け、沸騰したお湯で2~3分ゆでる。
3. 玉ねぎはくし切り、しめじは石づきを取って小分けにする。
4. 豚もも肉は一口大に切る。
5. フライパンにバターを入れて加熱し、溶けたら豚肉を入れて焼き目を付け、玉ねぎ、しめじを加えて炒める。途中で塩コショウも加える。
6. 玉ねぎが半透明になったら小麦粉を振り入れてよくなじませながら炒める。
7. 粉っぽくなくなったら水と牛乳、コンソメを入れて混ぜ、とろみが出るまで弱火で煮込む。
8. かぼちゃとブロッコリーを加えてやさしく混ぜ、全体が温まったら出来上がり。

【栄養価】1人分492kcal ビタミンA 390㎍ ビタミンB1 0.92mg ビタミンB2 0.57mg ビタミンB6 ビタミンC 66mg

成人女性の推奨摂取量に対して、ビタミンBは8割、ビタミンB2は約半分、ビタミンB6は約6割、ビタミンCは2/3が取れるメニューです。
豚肉は薄切りを使うことでやわらかく仕上げることができます。

柔らか鶏の中華あんかけごはん

鶏の中華あんかけご飯

【材料】2人分

ごはん 1合(300g)
鶏むね肉 150g
ひとつまみ(0.5g)
砂糖 小さじ1/2(2g)
小さじ1(5g)
片栗粉 大さじ1(9g)
にんじん 80g
豆苗 ひとパック(90g)
大さじ1(12g)
300ml
鶏ガラスープの素 小さじ1(3g)
小さじ1/2(2.5g)
こしょう 少々(2~3振り)
しょうゆ 小さじ2(10g)
30ml
片栗粉 小さじ2(6g)

※横スクロールで表全体の確認が可能です。

【作り方】
1. ごはんは炊いておく。水、鶏ガラスープの素、塩、こしょう、しょうゆを混ぜておく。
2. 鶏むね肉は繊維を断つようにそぎ切りにし、塩、砂糖、酒を絡めて5分置き、片栗粉をまぶす。
3. にんじんは皮をむいて千切り、豆苗は根元から切って人参の長さに合わせて切る。
4. フライパンに油を敷き、鶏肉を焼く。両面の色が変わったらにんじんを加えて炒め、にんじんがしんなりしたら豆苗を加え、合わせておいた調味料を加える。
5. 全体が煮立って具材に火が通ったら水溶き片栗粉を回し入れて全体を混ぜ、とろみをつける。
6. どんぶりにご飯を盛り、5を盛り付ける。

【栄養価】1人分455kcal ビタミンA 400㎍ ビタミンB1 0.21mg ビタミンB2 0.23mg ビタミンB6 0.63mg ビタミンC 24mg
成人女性の推奨摂取量に対して、ビタミンB・B2は2割、ビタミンB6は約半分、ビタミンCは1/4が取れるメニューです。

シチューに比べるとビタミン類が少なめですが、食べやすさを優先した献立です。
片栗粉をまぶした鶏むね肉は豚肉よりも柔らかく食べやすくなっています。
お好みで選んでみてくださいね。

口内炎が大きい・なかなか治らない・すぐに再発するなら医療機関へ

食事などの普段の生活で口内炎の対処をする方法を紹介しましたが、口内炎が大きかったり、痛みがひどかったりする場合は我慢せず医療機関に相談しましょう。
また、なかなか治らない、または治ってもすぐに再発してしまう場合は、別の病気が原因となっている場合もありますので、こちらも医療機関への受診をおすすめします。

参考文献

文部科学省:「食品成分データベース:日本食品標準成分表2015年版(七訂)」

吉田勉 監修:「わかりやすい食品機能栄養学」.三共出版,2010.

第一三共ヘルスケア:「口内炎の症状・原因」