お刺身・生魚・生卵は3歳以降からが目安
生ものは食べるときに注意が必要な食品ですが、お刺身などの生魚や生卵を安全に食べられる年齢について、明確に決められたガイドラインはありません。
明確なルールがないことを前提に、あえて線引きをするとすれば、「3歳以降」がひとつの目安になります。
その理由について、次に詳しく解説します。
お刺身・生魚・生卵に注意が必要な理由
生ものを食べられる年齢について、3歳以降が目安となりますが、少なくとも3歳になるまで生ものを避けたほうがよい理由は大きく分けて2つ挙げられます。
- 食中毒のリスクがあること
- 乳幼児は食中毒を起こした際に重症化しやすいこと
それぞれ詳しく解説します。
食中毒のリスクがある
生魚や生卵といった生ものが子どもたちに気軽に食べさせることができない理由のひとつめは、加熱したものと比べると少なからず「食中毒のリスクがあるもの」であるためです。
生魚や生卵は食中毒を起こす細菌や寄生虫が付着している可能性があるためです。
- 生卵…サルモネラ菌
- 生魚…腸炎ビブリオ、アニサキス
これらの細菌や寄生虫は加熱することによって死滅しますが、生のまま食べる場合には加熱工程がないために、食中毒リスクが高くなります。
乳幼児は重症化しやすい
同じものを食べていても、大人と比べて乳幼児では食中毒を発症しやすく、また重症化しやすいことが知られています。
これは、乳幼児が大人と比べて免疫の働きが弱かったり、体力がなかったりといった理由で、体の抵抗力が弱いためで、大人以上に気を使う必要があります。
食中毒予防について詳しく解説した記事はこちら
お刺身・生魚・生卵を食べさせるときの注意点
3歳を過ぎて、生ものを食べてみたい、となった場合には、以下のポイントに注意しながら食べさせてもよいでしょう。
- 体調の良いときにする
- 新鮮なものを選ぶ
- 少量から始める
いずれも、子どもだけでなく大人も食事を安全に楽しむために必要なポイントですので、意識してみてくださいね。
体調の良いときにする
生もののように食中毒リスクのある食品の場合、同じ食品でも食べる人の体調が悪い時には食中毒を発症するリスクが高くなります。
そのため、初めて食べるときだけでなく、子どもが生ものを食べるときには体調が良いときにすることが必要です。
新鮮なものを選ぶ
新鮮なものであっても食中毒の原因菌が存在することはありますが、時間がたった食材は食中毒の原因菌が増殖している場合もあり、さらに食中毒リスクが高まります。
新鮮で、かつ適切に保存・調理されたものを食べるようにしましょう。
少量から始める
体の抵抗力は人それぞれであり、どのくらい体調が良いときにどのくらい新鮮なものであれば大丈夫か、ということははっきりとは分かりません。
始めて生ものを食べるときは特に、一度にたくさんの量を食べることはせず、お刺身であれば一切れ程度からお試しで食べてみる、という風にしてみましょう。
少量から始めることによって、食中毒のリスクをある程度少なく抑えられます。
お寿司で注意が必要なメニュー
お寿司は大人も子供も楽しめる食事メニューですが、生ものを中心とした食事であるため、注意が必要なものも多くなっています。
お寿司を食べるシーンを想定し、注意すべきポイントをまとめました。
生魚
まぐろ、サーモンなど、お寿司の中心メニューの多くは生魚です。
生魚は前述のとおり、腸炎ビブリオやアニサキスによる食中毒のリスクがある食品です。
体調や食べる量に注意しましょう。
生のいか・たこ
生のいか・たこは生ものであることに加え、噛みにくく飲み込みにくい食品です。
大人に比べて噛む力、飲み込む力が未発達な乳幼児ではのどに詰まらせるなどのトラブルにつながります。
そのため、食中毒のリスクに加えて、上手に噛んで飲み込めるか気を付ける必要がある食品といえます。
体調面に加え、食べているときはうまく噛めているか見守るようにしましょう。
いくらなど生の魚卵
いくらなどの魚卵は子どもたちにも人気の食材ですが、生ものであること、塩分を多く含むことに注意が必要です。
塩分は食中毒のようなトラブルは起こしませんが、取りすぎると将来の高血圧につながるため、子どものころからとりすぎないように気を付けたい栄養素といえます。
幼少期から強い塩味に慣れてしまわないよう、食べる量や頻度に気を付けてあげたい食品です。
まとめ
生ものは「3歳以降」までは食べさせるのは避けたほうが安心といえます。
しかし、3歳以降であればだれもが問題なく食べられるという訳ではない点に注意が必要です。
生ものを安全に食べるためには、
- その日の体調
- 食材の新鮮さ
- 食べる量
といった食中毒予防の観点に加え、
- 食材の食べにくさ
- 塩分の強さ
といった安全に・健康的に食べるための注意点も存在しますので、慣れるまではよく観察してあげることが必要です。
子どもたちが安全に、楽しく食べ物の幅を広げていけるよう、しっかりサポートしてあげてくださいね。
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